51F8uS+ykIL._SX362_BO1,204,203,200_
1.はじめに

 前回書いた甥っ子の誕生日があった日は、実は私の弟の誕生日でもありました。そのため、誕生日前にプレゼントに何が欲しいか聞いたのですが、返ってきたのが「クトゥルフ神話のルールブックが欲しい」という意外な答えでした。クトゥルフ神話という言葉はボードゲームのタイトルでも聞いたことがあったのですが(『クトゥルフ・ダイス』とか『ラブクラフト・レター』とか)、どうやらそういうボードゲームが欲しいという話ではなく、何でもクトゥルフ神話のTRPGをするために必要なルールを書いてある本が『クトゥルフ神話TRPGルールブック』なのだそうで、その本が欲しいとのことでした。まあ、何だかよく分かりませんでしたが、欲しいなら買ってあげようということで、楽天で注文し、新型コロナの影響もあり少し遅れましたけど、無事に届いたので弟にプレゼントとしてあげました(弟の希望で最新の7版ではなく、上の画像にある6版を買いました)。6000円を超える高い買い物でしたけど、喜んでくれたので良かったと思います。
 で、それからしばらくそのルールブックとやらを弟は読み込んでいたのですが、大体読み終わったのか、「今日クトゥルフをしようかと思うんだけど」と弟から言ってきました。上手く出来るか分からないから2人だけでしたいと言うので、私が参加者で弟がキーパー(GM、ゲームマスターのこと)という立場でプレイしてみました。

2.プレイの様子と感想

 まず最初に行ったのはプレイヤーシートの記入です。
dccff17cec05bde2cb07e4abeeaf8ad98f2910f3
 プレイヤーの名前を決め、STR(筋力)やINT(知力)といったパラメーターを記入していきます。これらの数値は6面ダイスや10面ダイスを振って決めていきます。次にスキルの決定です。応急手当や鍵開け、水泳など色々なスキルがあるのですが、自分で好きなスキルに好きな割合で数字を割り振っていきます。こうして、パラメーターとスキルが決定したらいよいよシナリオスタートです。
 今回プレイしたのは、弟が用意した『船上の恋』というシナリオです。
298b3111-2795-421b-a338-7d8c62f979e7_base_resizedb0e85e21-ebb8-4fde-b65f-4311c5b593d5_base_resized

 ネタバレになるのもどうかと思うのでシナリオの詳細は書きませんが、ボードなどが何も無い、何も見えない状態で情景を想像しながらプレイし、好きなときに好きな内容で他のキャラと会話したり探索したり出来るというゲームシステムは新鮮で楽しかったです。初めてということもありスキルはかなり適当に割り振ったのですが、このスキルはこういうところで使えるんだなとか、このスキルはもう少し上げといた方が良かったなとかいうことは1回目のプレイでもかなり感じられたので、2回目への意欲も自然と湧きました。パラメーターについては先述したようにダイスで自動決定されるため自分では決められないのですが、スキルは自分の好きなように割り振ることが出来るので、便利なようにも面白いようにも構成出来ます。かなり自由度が高いです。
 船内を散策するなど色々イベントがあるのですが、その全てに関わっていくことも、出来る限り無視していくことも出来ます(設定上どうしても関わる必要があることは無視出来ませんけど)。出来る限り人からの誘いを嫌だと断るのも楽しかったです。行動によって善人にも悪人にもなれるという意味ではTVゲームの『パンピートロット』や『絶体絶命都市』のような感じでしょうか(どちらも雑誌で読んだり体験版をしただけなのでイメージです)。
41J0RMW9RML._AC_7160lr9dUXL._AC_SL1065_
 ただ、シナリオに関して言うと、グロテスクな描写もあり、かなり人を選ぶのではないかなというのが率直な印象です。このシナリオがというよりも、そもそもクトゥルフ神話というものがこういうものなのだと思います。正気度ポイントが0になって発狂したらゲームオーバーというシステムからもダークな雰囲気は漂っていましたが、事前に思っていたよりも人が死にますし、その殺され方の描写も無駄に細かく、私は聞いていて結構気持ち悪かったです。まあ、今日のシナリオも、グロテスクさに目をつむれば、ここでこういう選択をしていたらどうなっていたんだろうと気になる箇所は色々とあったので、リプレイ欲がないわけではありません。大体プレイ時間は1時間ぐらいでした。1時間でこういう楽しさが味わえるのならかなり良いのではないかとも思います。正直ルールブックは買うとき高いなと思ったのですけど、こうしたシナリオは無料のものもあるそうなので、そのことを考えると実はかなりお得なのかも知れません(今回のシナリオはそのサークルさんのシナリオ5本が入って1000円だったそうです。DL版のページはこちら)。
 それと、制作者の公式ページに『船上の恋』のリプレイ動画があったのでそれも貼っておきます。ネタバレを気にしないという方は、TRPGやクトゥルフ神話の雰囲気が分かると思いますので視聴してみてはどうでしょうか(私自身はクリア出来てないのでまだ見ていません)。


3.おわりに

 TRPGというと『遊☆戯☆王』の漫画の「ゾーク編」のような、戦士とか魔法使いになりきって、モンスターを倒しながらシナリオを進めていくというような剣と魔法の世界を想像していたのですけど、舞台が現代日本で、プレイヤーが大学生、そしてシナリオがグロテスクだったので、それとはかなり趣が違いました。TRPGというゲームシステム自体は色々自由に出来るのが楽しかったので、シナリオを選べば小さい子供でも楽しめるとは思います。次することがあれば、もう少しマイルドな、全年齢対象なシナリオをプレイしてみたいなと思います。