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はじめに


 度々ブログに登場する5歳の甥っ子は、私の家から歩いて5分もしないところに住んでいました。幼稚園が休みの日などは遊びに来て、一緒にボードゲームをするのを多い時は週1回以上、私や家族と楽しんでいました。ところが、そんな甥っ子が去年の11月末に引っ越してしまいました。引っ越したと言っても同じ市内なので会えない距離ではないのですが、以前のように気軽に遊ぶことは出来ません。ちょっと寂しいです。
 そこで、昔を偲ぶ思いもあって、甥っ子が今までどんなボードゲームで遊んで来たか振り返ってみることにしました。今回は3歳終わり頃から4歳の間に遊んだボードゲームです。1回1回記録を取っているわけではないので覚えている限りではありますが、お付き合い頂ければ幸いです。


1.甥っ子が初めて遊んだボードゲーム

 甥っ子が初めてプレイしたボードゲームはにわとりのしっぽだったと記憶してい
ます。3歳の終わりか4歳の初め頃でした。最初は殆ど覚えることが出来ず、1,2歩進むのがやっとでしたが、とても楽しそうにプレイしていました。祖父や叔母がボードゲームに触れたのもこれが最初でした。その後ファイアドラゴンを遊び、これも大変評判が良かったです。この2つは殿堂入りと言って良い位遊んだと思います。
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 甥っ子が4歳の間、他にも様々なボードゲームで遊んだのですが、ちゃんとルール通り遊べたもの、少しルールを変えることで遊べたもの、大人と組みにしたら遊べたもの、ちょっとまだ早かったものなど色々ありました。本当は1つ1つレビュー記事を書きたいのですがそこまで手が回らないので、ここで簡単に紹介していきたいと思います。

2.ルール通りに遊べたボードゲーム(14)

『にわとりのしっぽ』『ファイアドラゴン』『魔法のラビリンス』『SOSダイナソー』『ライネンロス』『きらめく財宝』『ザーガランド』『リスのお仕事』『バウンスオフ』『お化け屋敷の宝石ハンター』『ウボンゴ』『ローリングウィッチ』『インカの黄金』『いかだ動物園』
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 やっぱりルール通りに出来るものはキッズゲームが多いですね。ゲームシステム的にはメモリー系、双六系、アクション系、協力系など色々ありますが、これらの共通点を述べるなら、どれもが非公開情報がないゲームです。
 分からなそうな時に適宜アドバイスが出来るように、手札などの非公開情報がないゲームを選ぶことが、小さい子供と遊ぶ際に大切な要素だと私は思います。ルールがそもそも簡単か、テーマが分かりやすいかなども重要だとは思いますけどね。

3.ルールを少し変えることで遊べたボードゲーム(5)

『キャプテン・リノ』『ヴィラパレッティ』『カタン』『アグリコラリバイズドエディション』『宝石の煌き』
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 上と明らかに毛色の違うボードゲームが混じっていますね。『アグリコラリバイズドエディション』『カタン』『宝石の煌き』の3つはどれも私の弟が4歳の甥っ子に教えたゲームです。4歳にそれを教えるのかということにまず驚き、教わった甥っ子が実際にプレイ出来て更に驚いたことを覚えています。
 『アグリコラリバイズドエディション』は弟と甥っ子が2人で遊んだのですが、「小さい進歩カード」と「職業カード」を手札にせず、山札のまま置いておき、「授業」などのそれらを使うアクションを使用した時に、山札から1枚引いてその効果をその場で適用するというルールでやっていたみたいです。これなら効果をみんなで確認出来ます。本来のルールなら合計14枚もある
非公開の手札を1人で処理しないといけませんが、そんなの4歳には無理ですし、そもそも文字が読めないですからね。
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 『アグリコラ』はカードの組み合わせなどを考えるとかなり頭を使って難しいゲームですが、骨子のルール自体はとてもシンプルなゲームです。動物や作物を育てて増やしたりも出来ますし、見た目で面白いというのも最後までプレイ出来た要因かなと思います(それでも、よく2時間以上プレイ出来たなとは思いますが)。
 カタンは私と弟と甥っ子の3人で遊んだのですが、手札を公開にしてプレイしました。非公開にすると現在の手札で道や開拓地が作れるかどうかを教えられないからです。
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 「それを使って道が作れるが」など教えるとその通りに置いてはいましたが、最初は余りピンと来ていないように見えました。ですが、次第に自分で考えて道を置いたり、発展カードを購入したりしていました。4歳の終わり頃には何もアドバイスせずともプレイ出来るようになり、図書館のゲーム会でプレイした時は手札も非公開だった気がします。
 『宝石の煌き』は弟と甥っ子が2人で遊んだのですが、貴族カードを抜いてプレイしたそうです。
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 システムを単純化するために弟が抜いてやってみたそうですが、後日プレイした時は入れてもプレイ出来ていたそうです(甥っ子は、貴族カードがない方が面白いと言っていたみたいですが)。
 『キャプテン・リノ』『ヴィラ・パレッティ』は私も一緒に遊んだのですが、単純にルールをなくしてプレイしました。ただただ上に積んでいくおもちゃとして遊んだということです。『キャプテン・リノ』は非公開の手札という要素があるので、ルール通りだと小さい子には遊びにくいんですよね。カード効果も少しややこしい。おもちゃとしてはどちらも問題なく楽しめていました。

4.大人とセットで遊べたボードゲーム(2)

『ディクシット』『コードネームピクチャー』
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 どちらもお題を当てる担当という形で参加しました。「どれだと思う?」と聞いてみると「何となくこれだと思う」と言って指差すのですけど、これが意外と当たるんですよね。物語やヒントを考えたりするのはまだ難しいので、それはセットになった大人の担当でした。 
 
5.遊ぶにはまだ早かったボードゲーム(4)

『ハリガリ』『グラストンベリー』『ブロックスデラックス』『13諸島の秘宝』『そっとおやすみ』
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 大人にとってはとても簡単なゲームでも、小さい子供にとっては難しいゲームということがままあります。大人と子供で簡単の尺度が違うというのが面白いですね。
 『ハリガリ』はプレイに足し算、『グラストンベリー』は得点に掛け算の知識が必要だったので難しかったです。やっぱりまだ4歳なので。
 『ブロックスは角と角を接するように置くという概念を理解することが難しく、何度教えても辺と辺をくっ付けてしまっていました(出来なかったのは4歳前半のことで、後半に参加した図書館のゲーム会では理解出来るようになっていました)。
 『13諸島の秘宝』は、目で見ないで駒を動かすというのが難しく、お面をずらしてのぞき見るというズルをしないとプレイ出来ないようでした。それと、3枚の地図カードを記憶することも難しかったようです。『にわとりのしっぽ』のように記憶だけをするのなら出来るのですが、間に違うことが入ると覚えられないみたいです。昔話の『どっこいだんご』を思い出しました。
 『そっとおやすみは私が所持しているものではなく、図書館のゲーム会で1回プレイしただけなのですが、2つの処理を同時にする(手札を選ぶ、手札を下ろす)ということがまだ難しいようでした。
 ルール自体はどれもそう難しくないゲームなのですが、基礎知識の問題(算数など)、思考範囲の問題(1点だけに集中して全体を見ることが出来ない、2つのことを同時に処理することが出来ない)など、それぞれ出来ない理由がありました。『ブロックス』がそうでしたが、出来るまで
教え込んだわけじゃないのに成長することによって自然と理解出来るようになっているものもあり、これが年齢の差なんだなと感じることも出来ました。色々と興味深かったです。

おわりに

 こうやって振り返ってみるとたくさんのボードゲームをしてきたものです。
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 ちょっと早かったものも含めれば、全部で25作品を遊んでいました。同じゲームを何度も何度も遊んだから、そんなにたくさんの種類をやったというわけではありませんけどね。その分、どれもこれも思い出があり懐かしい限りです。甥っ子が6歳になったら5歳の間に遊んだボードゲームもまとめてみたいと思います。現時点で4歳の頃より多くのゲームを遊んでいるので、全体写真を撮るのが今から楽しみです。